初めての法人破産申立(36)

申立の準備段階で法人には在庫や原材料について正確なデータがないことが判明しました。この場合棚卸しなどをする必要はあるのでしょうか。
この点パネラーの先生から小売業や卸売業者等、それらが資産の中で中心的な価値を占める場合は、基本的には棚卸しを要求するが、例えば建設会社等、在庫や原材料の金額も僅かであれば棚卸しなどはせずに、代表者や会社関係者の主観的な評価に従って、概ね妥当と思われる金額を資産目録に計上するという話がありました。
価値の低い在庫や原材料を細かく種類毎に記載するのは負担も大きいので「在庫一式」「原材料等一式」という形で資産目録に記載すると良いでしょう。

(注)本件は平成24年2月4日に行われた全倒ネット関東地区研修会のパネルディスカッションのポイントをパネラーの1人である石川が個人的に理解したところをまとめたものです。なお、よくある法人破産の具体的事例を前提にディスカッションが行われています。

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